浦賀の千代ケ崎は東京湾の入口という戦略的要衝なので、幕末から砲台が築かれていた。ただ江戸時代は砲台ではなく台場と呼ばれていたので、東京のお台場はその名残になっている。さて千代ケ崎砲台跡は、28cm榴弾砲を発射する大砲を据える砲座が置かれた大きな穴だけが残っている。砲台2基が対をなして、それが3つあって合計6基の砲台が縦一列に並んでいたことになる。それらがレンガ造りの地下道で繋がっている。地下道は明治時代の面影を残しながらも神秘的で、ミステリーやアクション映画の撮影に使われそうな雰囲気がある。同じレンガ造りでもレンガドックとはまた一味違う趣がある。