稲庭うどんを東京都内で食べてきた。稲庭うどんは江戸時代から殿様に献上された名品で製法は門外不出の秘伝とされ、一子相伝で味も秘密も守られ続けた。しかし 1972 年それを佐藤養助が公開して、手延べ製法が広く伝わり一般人にも食されるようになり知名度が一気に向上した。公開しなければ商売を独占できたが、日本三大うどんにはならなかっただろう。何が正解だったかは後世が評価するものだが、商売とは実に難しいものだと感じる。ちなみに佐藤養助とは歴代の当主が同じ名前を継ぐので、名前は何代も受け継がれている。
今回食べたのは新橋の駅前にある七蔵(ななくら)という店で、付汁が独特の味をしており、麺はもちろん付汁も非常に美味かった。

